MENU

基礎と手順(条件・除外ルール・用語)

最終更新:【2025-08-31】/運営:まちぶせ博士(運営:まるもっち)

目的と前提

本ページは「競艇出目データラボ | まちぶせ式」における集計条件・除外ルール・用語定義・計算手順を公開し、再現可能性を担保するための基礎ドキュメントです。
記事はすべて本ページの規定に準拠します。


データ範囲とソース

  • ソース:公式結果(レース確定成績)
  • 対象期間:記事本文に明記(原則、月次:当月1日〜末日
  • 対象場:記事本文に明記(例:蒲郡、丸亀 など)
  • 単位レコード:1行=1レースの1艇分(1レースにつき最大6行)

除外ルール

以下のいずれかに該当するレースは集計対象外

  1. F/L/欠場/中止/失格/妨害/沈没などの特記事項が1艇でも発生
  2. 純粋6艇戦の要件を満たさない(後述)
  3. 天候・設備異常等で成績が無効または参考扱い
  4. 決まり手が不明確または複数記載で特定不能

※ 例外運用は行わず、該当レースは一律に除外します。


純粋6艇戦の定義

次の両方を満たすレースのみ「純粋6艇戦」とする。

  • 出走6艇が完走し、着順が1〜6で一意に確定
  • F/L/欠場/中止/失格/妨害/沈没等の記録が0件

指標の定義(記事の3図に対応)

  1. 枠別勝率
    • 定義:枠iの1着件数 ÷ 枠iの出走件数
    • 分母・分子ともに純粋6艇戦のみを対象
  2. 決まり手比率
    • 定義:各決まり手kの件数 ÷ 純粋6艇戦の総件数
    • 分類:逃げ/差し/まくり/まくり差し/抜き/恵まれ(その他は「その他」に集約)
  3. 進入崩れ率
    • 定義:そのレースの進入並びが「123456」以外であった割合
    • 算出:進入が6桁かつ「123456」と完全一致 → 0、その他 → 1 の平均

集計手順(標準フロー)

  1. 入力:CSV(列仕様は下記)をGoogleスプレッドシートに取り込み
  2. 前処理:除外フラグ(FL_flag)と純粋6艇戦フラグ(pure6_flag)を計算
  3. フィルタpure6_flag=1 の行のみ残す
  4. ピボット
    • 枠×1着回数/出走回数 → 枠別勝率
    • 決まり手×件数 → 決まり手比率
    • 日付×進入崩れフラグ → 日次の崩れ率(ヒート用)
  5. 可視化:棒(枠別勝率)/ドーナツ(決まり手)/ヒート(進入崩れ)を出力

CSV列仕様(記事用エクスポート)

列名説明
dateYYYY-MM-DDレース日2025-08-15
文字列競走場名蒲郡
レース数値レース番号12
1〜6枠番1
1〜6着順1
決まり手文字列逃げ/差し/まくり/まくり差し/抜き/恵まれ/その他逃げ
進入文字列進入並び(6桁、例外は空)123456
備考文字列F/L/欠/中/失/妨 など
FL_flag0/1F/L等の発生有無0
pure6_flag0/1純粋6艇戦フラグ1
shinyu_kuzure_flag0/1進入崩れフラグ0

注:FileMakerからこの列順でエクスポートします。

計算式サンプル



FileMaker Pro 15

FL_flag
Case(
PatternCount(備考; "F") + PatternCount(備考; "L") +
PatternCount(備考; "欠") + PatternCount(備考; "中") +
PatternCount(備考; "失") + PatternCount(備考; "妨") > 0 ; 1 ; 0
)

pure6_flag(F/L等なし、かつ着順1〜6が各1回)

Let([
s = Filter( 着 ; “123456” );
ok = ( Length(s)=1 ) ; // この行は「1艇分」なので着は1桁
// レース全体での判定は集計側(ピボット)で実施
]; Case( FL_flag = 0 ; 1 ; 0 ))

実務ではレース単位で純粋6艇戦を判定します。FileMaker内でレース単位の自動判定を組めない場合は、シート側で「同一レースに1〜6が各1回出現しているか」を検証してください。

shinyu_kuzure_flag

Let([
i = Filter( 進入 ; “123456” )
];
Case( Length(i)=6 and i=”123456″ ; 0 ; 1 )
)

Googleスプレッドシート

  • 正規化進入(G列=進入として)

=REGEXREPLACE(G2,”[^1-6]”,””)

進入崩れフラグ

=IF(LEN(H2)=6, IF(H2=”123456″, 0, 1), )

純粋6艇戦(レース単位)チェック


同一レースをキー(date+場+レース)で集約し、着が1〜6各1回かを判定。
各数字の件数が1かを検査(J〜Oに数字1〜6のカウントを置く例):

=IF(AND(J2=1,K2=1,L2=1,M2=1,N2=1,O2=1),1,0)

決まり手の正規化(マッピング)

入力にゆらぎがある場合は下表で統一する。

入力例正規化後
逃, イン逃, 逃げ逃げ
差, サシ, 差し差し
捲, まくりまくり
捲差, まくり差しまくり差し
抜, 抜き抜き
恵, 恵まれ, 反則失格に伴う繰上り恵まれ
それ以外その他

可視化仕様(記事の統一ルール)

  • 図は3枚固定
    1. 枠別勝率(棒) 2) 決まり手比率(ドーナツ) 3) 進入崩れ率(ヒート)
  • 画像ALT:{場名}_{指標}_{YYYY-MM} 例:蒲郡_枠別勝率_2025-08
  • タイトルと本文の数値は同一期間・同一フィルタで必ず整合

更新ポリシー

  • 公開ペース:週3本(場の月次×2+ケース×1)
  • 集計は月次締めを基本とし、必要に応じて「直近30日」を補助指標として提示
  • フィードバックや誤記は掲示後に本ページへ追記し、変更履歴に残す

免責

本サイトはデータの記述・検証手順の公開を目的とし、買い目の提供・投資助言は行いません。分析は過去データに基づくものであり、将来の結果を保証しません。投票は自己責任でお願いします。


用語集(簡易)

  • 出目:着順や組み合わせの出現パターン
  • 決まり手:勝因分類(逃げ/差し/まくり/まくり差し/抜き/恵まれ 等)
  • 進入:レース開始時の並び。標準は「123456」
  • 進入崩れ:標準並び以外の進入が発生
  • 純粋6艇戦:6艇が完走し、F/L/欠等がなく着1〜6が一意に確定
  • F/L:フライング/出遅れ
  • ナイター/モーニング:開催時間帯の区分
  • 深イン/カド:1コースの深い進入/4コースの角位置
  • ピット離れ:発走前の艇の離岸状況
  • 展示タイム:展示航走時の計測タイム

変更履歴

  • 2025-08-31:初版公開

補足(運用メモ)

  • 本ページの内容に将来的な追加が出た場合は、定義→手順→可視化の順で追記。
  • 例外を作ると再現性が崩れるため、例外は禁止。どうしても扱いたいケースは「ケーススタディ」で個別に開示。